交通事故に遭ってしまったときにすべきこと3―証拠の確保

「交通事故に遭ってしまったらどうすればいいの?」

交通事故を多数取り扱う弁護士が,交通事故の被害に遭ってしまった場合に,後から後悔しないように知っておいていただきたいことお伝えいたします。

今回は,「交通事故に遭ってしまったときにすべきこと3」として,事故の直後から被害者がすべき証拠の確保についてお話しします。

交通事故に遭ってしまった場合,ただちに確保するべき証拠としては,以下のようなものがあります。

⑴ 相手方の情報の確保

  事故の相手方の名前,住所・電話番号・勤務先等の連絡先,加入している保険会社等を聞く。

  当て逃げ,ひき逃げされそうになった場合は,車のナンバープレートだけでも写真を撮るなどして控えておく。

  相手方の情報がわからないと,相手方の保険を使っての治療や被った損害の賠償を求めていくことが困難になります。

⑵ 目撃者の確保

  当初,非を認めていた加害者が後から覆してくることも少なくありません。

  事故を目撃された方がいれば,名前や連絡先等を交換し,万が一の場合,後日事故状況を証言してほしい旨伝えておくと良いです。

  なお,目撃者がいない事故に備えて,ドライブレコーダーを搭載することをお勧めさせていただきます(→「交通事故に遭う前に知っておきたいこと1―ドライブレコーダー」)。

⑶ 写真を撮影

  事故の状況や車の壊れた部分などについては,なるべくたくさん写真を残しておいてください。

  警察や修理工場,保険会社等でも写真の撮影がされることがありますが,その写真が後で手に入るとは限りません。

  写真は後に,過失割合や事故の大きさを立証するための証拠となりうるものですので,必ず,ご自身の手元に残るようにしてください。

その他,ケースによっては別に確保しておくべき証拠がある可能性がありますので,事故に遭われたら,迷わずすぐに弁護士のアドバイスを聞いていただくことをお勧めいたします。