交通事故で怪我をしたときに注意すべき通院時のポイント1

交通事故を集中的に取り扱う弁護士が,これまで乗ってきた多数の交通事故相談を踏まえ,交通事故の被害に遭ってしまった場合に備えて,後悔しないように知っておいていただきたいことお伝えいたします。

当法人へは,交通事故で怪我をしたばかりの方からご依頼をいただくことも多いのですが,その際には弁護士による「通院フォロー」というものをさせていただいております。

「通院なんて,医師の指示どおりにただ通えばよいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが,通院の仕方,医師への症状の伝え方などで,受けられる治療期間や損害賠償額にまで差が出てきてしまう可能性があるため,当法人では通院フォローにとても力を入れています。

具体的なフォローの方法は傷病名等で異なりますが,どのような怪我であっても気を付けていただきたい点が何点かございます。

まず,医師への症状の伝え方として,痛みがある所はすべて伝えるようにしてください。
医師との話は,ご自身の症状について,有利にも不利にも決定的な証拠となります。
事故直後は,体のあちこちが痛いからとりあえず一番痛い所だけを言ったという方も少なくありませんが,そうするとのちに「事故直後はここしか痛くないと言っていたのに,時間が経ってからここも痛いと言っている。症状は事故直後が一番重いはずだから,事故から時間が経って申告されたここの部位の症状は事故とは関係ない症状だ。」などと判断されてしまう可能性もゼロではないのです。
もっとも,「せっかちな医師だと,返答を急かされるので落ち着いて話したいことが言えない。」といった方もいらっしゃると思います。
そのため,診察前に言いたいことを心の中で整理しておいたり,不安であればメモに書いておいたりすると,医師の前でも落ち着いて話ができます。
さらに,診察の前に問診票の記入を求める病院も多いですので,そこに症状や伝えておきたいことをしっかり書くのも手かと思います。