過払い金とは
過払い金の引き直し計算は自分でできるか
1 過払いを計算する方法
過払い金とは、簡単にいうと、返済しすぎたお金のことです。
かつて、利息制限法に定める上限利率を超える高い利率でお金の貸し付けが行われていたことがありました。
このような時期に借りたお金は、利息を払いすぎた状態になっていることがあり、この払いすぎた分のことを過払い金と言います。
過払い金の有無は、利息の引き直し計算によって調べることができます。
この引き直し計算は、大まかにご説明すると、「約定利息」という消費者金融等の債権者との契約上の利息を、「法定利息」という利息制限法の上限利息で再計算して行います。
2 過払い金の引き直し計算は自分でできるのか
過払い金の計算ツールはインターネット上にもありますが、それを使っても、過払い金を自分で計算するのは簡単な作業とはいえません。
計算ツールに入力する情報を得るために、まずは債権者から取引履歴を取り寄せる必要があります。
貸金業法では、債務者から請求があった場合には、原則として、貸金業者は取引履歴の開示をすることを義務付けていますので、これ自体はそう難しいことではないかと思います。
取引履歴を取得したら、ソフトに情報を入力するのですが、取引履歴の記載が複雑な場合や、取引の経過が複雑なケースも少なくありません。
それらをなんとか入力した後も、利率を正しく設定していく必要があります。
そして、このように労力をかけて計算した結果が正しいかどうかという判断は、ご自身だけでは難しいかと思います。
また、過払い金を実際に取り戻そうと思うと、これまでに数々の過払い金に関する交渉を行ってきた貸金業者と、適切に交渉を行う必要があります。
これらのことを考えると、最初から弁護士に過払い金のことを相談し、交渉を依頼する方がおすすめです。
当法人では、過払い金を無料で診断するサービスを行っておりますので、過払い金を計算しようと思い取引履歴を入手した方も、まだどうするか迷っている方も、どうぞお気軽にお問い合わせください。